2024 合格体験記


嘉味田 優 鏡原中学校 現
開邦高校 美術科 美術コース 合格


ナハビには中学3年生から1年間お世話になりました。最初のうちは、デッサンは難しく、どこに気をつけて描けばいいのか分かりませんでしたが、先生方の的確なアドバイスを受け止め、次の絵を描く際に取り入れることで徐々に力をつけることが出来ました。とにかく楽しんで、何枚も描くことで本番の自分の自信に繋がるように感じました!1年間ありがとうございました!!


片桐 涼花(那覇西高校 現)
沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 美術学科 絵画専攻 合格


私は、昨年4月からナハビに通い始めました。
元々絵を描くことが好きで、趣味でイラストを描いていましたが、受験に必要なデッサンは未経験で、デッサンが何かも分からない状態でした。

ナハビでは、先生方が手取り足取り技術など描き方を教えるというようなことはなく、自分自身で表現方法を見つけていく手助けをしてもらっていました。
先生方や、時には同じ絵画科の仲間たちに助けて貰いながら、少しずつ自分の中で表現方法を身につけていけたからこそ、この1年間で得たものは私にとって揺るぎない、大きな自信へと繋がりました。

ナハビで絵を練習する中、私が特に意識していたのは、ガラスを滅茶苦茶!!描くこと、影の観察を怠らないこと、愛を込めること!!の3つです。
私にとってこの3つを意識するのとしないのでは、作品の完成度や制作の楽しさが全く違いました。そしてこれらを意識するきっかけとなったのが、ナハビの先生方からのアドバイスでした。

前期試験では合格することが出来ませんでしたが、試験中は心の中でナハビの先生方の言葉を思い出し、落ち着いて制作することが出来ました。前期で結果は実らなかったものの、その時の最大限で描くことが出来たので、結果には納得することが出来ました。本気で取り組んでいた分悲しかったけれど、後悔はありません。
後期で提出していた作品は、どれも大好きな作品だったので、提出した作品達で合格出来たのがとても嬉しかったです。

実は、何度もナハビや絵を描くことを辞めたいと思いました。それでも、その度に何度も何度もやっぱり芸大へ行きたいと思いました。

絵は、毎日欠かさず練習したとしても、上手くいかないこともあります。上手くいかないことが続くと、絵を描くことが嫌いになったり、そんな自分自身のことすらも嫌いになったこともありました。好きだったことを嫌いになるのはとても苦しいことです。
しかし、苦しい中頑張ることが出来たのは、芸大生になりたい!という目標があったこと、そして同じ目標をもつ仲間がいたからだと思っています。

ナハビで素敵な先生方に出逢えたこと、大好きな仲間に出会えたこと、忘れられない経験ができたこと、そしてこれからの未来全てに感謝の気持ちを忘れずに、愛を持って接していきたいです。
ありがとうございました。


鈴木 真知枝(ヒューマンキャンパス高等学校 現)
沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 美術学科 絵画専攻 合格


私は去年の6月頃から昼間部でデッサンをやりはじめました。
最初は、デッサンがどのようなものかすらも理解していなくて、モチーフをどう描いたらいいか理解するまでに、とても時間がかかりました。
入試直前になっても、なかなか周りの人たちに追いつくことができなくて、一歩進むことができたかと思えば、みんなも一歩進んでいて、追いつくことに必死な毎日でした。
受験中は、自分を見失いそうになったこともたくさんありました。私はつい自分を追い込んでしまう所があるので、なんのために絵を描いているのかわからなくなったり、自分の身体と心がバラバラに感じられる時もあり、このままじゃ大変だと思って、気楽な方に考えられるように意識的に物事の捉え方を変えていました。
また、私は描くのがなかなか早くならず、毎回完成に時間がかかっていたのですが、毎日クロッキーを少しでもいいから続けてみると視野を意図的に狭くしたり広くしたりできるようになり、画面全体で描けるようになりました。鏡の前に立って自分をクロッキーしたり手をクロッキーしていたのですが、やっているときとやっていないときでは、完成の速さが違うので、やってよかった練習方法だと思っています。

私は推薦入試と前期試験はどちらも不合格だったのですが、後期試験で合格することができました。最初は、前期試験で無理なら後期試験も無理だと考えていたため、後期試験を受けようとしていなかったのですが、先生方に背中を押され、受けることを決めました。制作を投げ出したい気持ちになることもあったのですが、同じ受験生の方や先生方にやったほうがいいよと声をかけていただき、真剣に制作に打ち込むことができました。正直提出した絵に自信がなかったこともあり、合格した時は実感が湧きませんでした。
本当に周りの支えがあってこその今です。感謝してもしきれません。

那覇造形美術学院さんで学べたことは、絵に関することはもちろん、自分自身と向き合う機会も増え、他人との関わり方や、自分自身の考え方がとても変わったと思っています。
最初の頃は、自分が進んでいる道が不安で、受験自体を諦めようと思ったことが何度もあったのですが、今では私にとってかけがえのない、大切な1年間になっています。私がここまで諦めずに続けてこれたのは、周りの人達と先生方の支えがあったからだと思っています。
私のことをよく理解してくださり、暖かく見守ってくださって、とても心強かったです。まだまだ未熟なので、これからも学ぶ姿勢を忘れずに頑張っていきます。
本当にありがとうございました。


我喜屋 瑠倭(糸満高校 現)
沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 美術学科 絵画専攻 合格


私は沖縄県立芸術大学絵画専攻日本画に、前期で合格しました。
ナハビには高校3年生の5月に入学しました。
しばらく週に1度だけ土曜日に通いつつ、夏期講習や推薦対策に入ってから少しずつ回数を増やして、冬期直前講習では週に4、5日はナハビにいました。
推薦で落ちてからの約3ヶ月間は、良くも悪くも忘れられない日々になりました。

落ちたことを思い出してうまく描けなくなったり、他の受験生との技術や経験の差にネガティブになることが何度もありました。
共テも三科目使うので、その勉強との両立にも苦しめられました。

さらに、高校で美術系の大学に進むのは私1人だったので、精神的に苦しい日々が続きました。
クラスで進学先未定の最後の1人になってしまい、次々と合格していく友人たちを祝福しつつ、心は焦りと不安でいっぱいでした。

ナハビでは、同じ専攻の数人で同じ教室、同じモチーフで制作をしていたので、よきライバルたちと悩みを共有でき、お互いに足りないものを学び合えました。すごく楽しくて、輝いていました。かけがえのない時間だったと思っています。
おかげでこの期間で技術面、精神面ともに成長することができ、入試の前は、ずっと引きずっていた後悔が消えて、推薦で落ちて良かったとまで思えました。

たくさんの励ましをいただいたおかげで、当日はあまり緊張しませんでした。教室に入ってからはとにかく描くことだけを考えました。
今まで描いたことがないモチーフだらけで、困惑のあとに無性に腹が立ってきて、その怒りが私の力になりました。
心の中でナハビの先生たちに言われたことを思い出して、自分を奮い立たせ続けました。
面接は練習通りにいかず、終わったあとは半泣きでした。努力した1年間がたったの3日間で終わってしまった虚無感に苛まれました。

自分の番号を見つけた時、夢かと思いました。ギリギリまで眠っていたので、本当に夢かと思いました。家族、友人に報告しましたが、現実味が感じられず、合格再現中もずっと実感は湧いていませんでした。

試験1週間前の面接練習で、先生に「あなたは受かると思いますか?」と質問されたことがありました。
私はあの時「受かります」と答えましたが、正直、自信は全くありませんでした。
自信のなさが私の大きな課題だと知っていたので、自分に言い聞かせるつもりで言いましたが、あの言葉が現実になったことを理解して、ようやく実感が湧きました。

芸大受験の右も左もわからないような状況でナハビに入って、明るく楽しく、時には厳しく?支えてくださった先生方、家族、友人、関わってくれた全ての方に感謝を忘れずに大学生活を頑張りたいと思います。ナハビ大好きです!ありがとうございました!


仲宗根 有希(開邦高校 現)
沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 デザイン工芸学科 デザイン専攻 合格


私は2月の中頃から県立芸術大学の試験対策を那覇美で始めました。一年浪人して県外の公立の美大に合格することが目標でしたが,共通テストの結果思うようにはいかず半ば諦めていたころ両親の説得により、沖県芸の試験直前の受講を決意しまた。周りより遅れている分半端な気持ちで受講してはダメだと自分に言い聞かせていましたが、リラックスして絵と向き合うのがいいよという先生のアドバイスにより、いままで心に張っていた緊張が解けて落ち着いて対策することができました。ありのままので描く絵の方が絶対いいものになるという先生の言葉に救われました。最初はもうダメかもという気持ちにもなったりしましたが、変に焦らず楽しんで絵を描いたり立体を作成することができました。今まで自分を追い込みすぎて何でデザインをしたいんだっけと思う日があり、やめたくなりましたがナハビの先生や周りの受講生の明るい雰囲気や面白い発想に刺激をうけ、自分の作品に足りないものを模索して見つけることができました!
今回、私が県立芸大を合格できたのは,間違いなく先生や周りの仲間、そして両親のおかげです。本当にありがとうございました。これからも周りから刺激を受け合いながら自分を成長できるよう励んでいきます!


ピカード 咲 ビアンカ(開邦高校 現)
京都市立芸術大学 美術学部 総合芸術学科 合格


美大に進学する場合、実技の対策により多く時間を割けるように、3年になる前に共テ対策をある程度しておくといいと思います。
 京都市立芸大に関しては、デッサンの試験は全学科共通の課題に取り組み、採点も学科に関係なくされるそうです。基本的な描写力もそうですが、モチーフの構成が重要視されていました。手前、中間、奥へと奥行きを持たせるような構成が好まれていました。また、ガーゼやティッシュなどが持ち込めないため、羽箒で画面を擦る人もいました。
小論文は課題文や設問は難解なものもありますが、出題意図を履き違えず、論点がズレていなければある程度点はもらえました。美術に関しての知識を最低限身につけて、小論文の参考書等で文章の書き方を学ぶといいと思います。


野原 瑞生(首里高校(普) 現)
沖縄県立芸術大学 推薦入試 工芸科合格


私はもともと工学部志望だったため、デッサンもしたことが無く、受験は全く未知の世界でした。そこで、とりあえず塾に行こうと思い、検索で一番上に出てきたナハビに相談に行きました。

ナハビでは、ただデッサンをするだけでなく、光源やパースの授業があり、理論を踏まえながら力をつけていくことができました。なかでも墨や補色の絵の具を使ったデッサンは、今まで学んだ陰影の知識がわかる感覚があり、非常にためになる楽しい授業でした。

授業に取り組む中で、私が意識していたことは、とにかく手を動かすことです。講評で密度が足りないと言われずっと考えていましたが、ある時先生に手直しをしてもらってから、その意味が少し分かりました。形取りや陰影はもちろん大切ですが、それらを確認するためにも鉛筆をしっかり乗せて作業をすることで上達に繋がったと思っています。

講評は毎時間メモを取りました。自分の思ったことと講評の差を比べ、次の授業で意識することを一つ決めることをしていました。それまで全く絵の勉強をしてこなかったので、自分の作品を講師に評価してもらえることがとても励みになりました。

推薦で合格できたのは、熱心に指導してくださった講師の方々や沢山の刺激をくれたナハビ生のおかげです。ここでの経験を活かしこれからも頑張ります。


玉城 花(浦添工業高校 現)
沖縄県立芸術大学 推薦入試 デザイン合格


 私は3年生の4月から本格的に那覇美の授業に参加しました。受験対策としてデッサン、色彩構成、立体構成の授業を受けていました。
那覇美で学べて良かったのは、様々な意見を取り入れられることです。授業の最後には必ず講評があり、そこで自分の出来ていることと出来ていないことや、次回描く時のアドバイスなどを聞くことで、作品を客観的に見ることが出来ました。また、他の受験生の作品を見たり、その講評を聞くことが出来たので、自分に無かった発想や視点を得られるのが楽しく、かなり参考にしていました。そしてデッサン模試では順位がつけられるので、周りと比べた自分の実力がはっきりと見えます。思うように描けず、悔しい気持ちももちろんありましたが、目標がより明確になりました。
私が受験対策をする中でやっていて良かったと思うのは、自分の作品を写真に撮っておく事です。写真に収め、フォルダにまとめておくことで後から簡単に見返す事が出来ます。そうすると自分の成長が見えてモチベーションにもなるし、大きな作品を広げられない場所でもじっくりと改善点を考えられるのでオススメです。
 私は、受験対策中はつい周りと比べてしまい、自分の出来ていないところに目が行きがちでした。受験では周りと比べることも大切だとは思いますが、上手くやれたところを振り返って自信をつけるのも大事だと感じています。最後に、デッサンで伸び悩んでいる時は早いうちに眼鏡屋さんに向かうと良いと思います。


大嶺 心花(北山高校 卒)
奈良芸術短期大学 美術科 洋画コース合格


私は、今年から絵の勉強を始めて、不安なことも多かったけど友達や先生にアドバイスを貰いながら楽しく学ぶことが出来ました。
私は、自己推薦型で持参作品持ち込みの、面接だけで受験をしました。面接では持参作品のことやなぜこの学校に入りたいかなどを聞かれて、すごく緊張してグダグダだったけど面接官の目を見て自分の言葉で話すことが出来ました。持参作品は最初は何を書いたらいいかすごく悩みましたが、自由課題だったので、自分の好きな物を好きなように描きました。色々アクシデントもありましたが、合格することが出来たので良かったです。支えてくださった先生方友人に、とても感謝しています。ありがとうございました。


宮城 りのあ(読谷高校 現)
京都精華大学 マンガ学部 キャラクターデザインコース 合格


私は京都精華大学の総合型選抜一期を受けるにあたって、とにかく自分の中のアイデアストックを増やしました。

 具体的な方法としては、普段から身の回りのもの(車で移動しているときに窓から見える景色、普段使っている道具 など)に目を向けて、キャラクターの個性に活かせないかな などと連想することが挙げられます。休日や学校の休み時間で描いたキャラクターをストックしておいて、練習の際に設定を掘り下げて清書する というのも効果的です。また、自分の好きなジャンルだけでなく、幅広い分野の知識や、物を描く技術(機械、食べ物、動物...など)があるとすごく有利だと思います。普段から気になった物は調べたり、画像を検索するようにしたりしていました。

 塾の授業内で制作を行う場合は、講評の時間を大切にしていました。自分の「良い」と他の人から見た「良い」の違いに気づいたり、客観的な評価からしか得られない改善点があったりするため、必要な時はメモをとって、次回の制作に活かせるようにしていました。

私が受験したキャラクターデザインコースでは、特にキャラクターのオリジナル性や、そのキャラクターが活躍する世界観を一枚の絵にまとめる事が求められると思います。
 塾の授業を通して、自分の強みを発見すると制作がグッと楽しくなります!
 高3の4月からナハビに入って、約5ヶ月間の短い間でしたが、講師の方々の的確なアドバイスのおかげでキャラ作りにおける考え方を大幅に伸ばすことができました。本当にありがとうございました。

 

 


米須 結美(クラーク記念国際高等学校 現)
沖縄県立芸術大学 デザイン専攻合格


私は沖縄県立芸術大学デザイン専攻に推薦で受験しました。志望理由書、小論文、ポートフォリオの提出があるのですが、高校生活でやってきた活動、自分の好きという気持ちでやってきたことが実を結んだなと思います。何事もただやるのではなく、目標だったり、意義だったりを考えながら実践するといいと思います。私は人と関わることや企画することが好きだったので、ビジネスコンテストやたくさんのプロジェクトに飛び込んで、行動力やアイデア力を身につけ自分を高められるようにしてました。

デッサン、色彩、立体、それぞれ大切ですが、時には絵以外のことも一生懸命楽しむことも必要だと思います。日常に目を向け、ちょっとしたときめきや好きを大切にしてください。その好きが作品にも生かせるので絶対に役に立ちます。

ナハビの授業では、講評の時間を大切にしていました。毎回メモを取り、家に帰ってからも見返し、次はどうするべきか反省点を書き出していました。周りの子の作品もしっかり観察して良いところは取り入れてました。アドバイスとしては、気になること、わからないことは恥ずかしがらず先生方に質問することです。やっぱり先生方は経験もあり技術も凄いので、話を聞きながらとても勉強になりました。私は人見知りだったのでもっと最初から質問しとけばよかったと今更ですが後悔しています。
あとは、デッサンが下手でも落ち込まないことです。周りと比べがちになると思うのですが、自分だけの強みもあると思います。絵を描くのが楽しいという気持ちを、デッサン用の鉛筆を最初に買ったときのあのワクワク感を忘れずに頑張ってください。

最後に、ナハビの先生方にはものすごく支えられました。ナハビで芸術を学べて心から良かったと思っています。ありがとうございました。


鳥越 星葉(那覇西高校 現)
沖縄県立芸術大学 絵画専攻 合格日本画コース合格


 不安でいっぱいの毎日でした。推薦で落ちたとしても一般があると分かってはいましたが、これで人生が大きく変わってしまうような気がしていました。時には絵を描く意味を見出せず、時には構図や陰影、質感など全てが駄目だと思い、泣きながら描くような日もありました。なんとか描いた提出作品には一応自信はありました。「何時間も向き合ったのだから、不安になっても仕方がない」と投げやりな気持ちもあったからでしょうか。この絵なら大丈夫だと思うしかなかったような気がします。しかし、そんな中発表された倍率は12倍。受かるわけがないと開き直りましたが、やはり推薦で受かりたいという気持ちは残ったままでした。描いた絵の自信はなくなっていく一方でした。沢山面接練習をしましたが、不安な気持ちのままだったので面接は自信が持てませんでした。緊張で言いたかった言葉が何度も飛んで沈黙が続いたりもしました。それからは、面接から合否発表まではとにかく無駄なことを考えないようにしていました。とにかく何かをして落ち着けなかったです。何をしても受験のことで頭がいっぱいで、気を逸らすことに必死でした。
 やっとの思いで迎えた合否発表の日、発表サイトを見て信じられませんでした。嬉しかったです。空も飛べる気がしました。夢のような気がして、今でも実感がないほどです。
 合格の報告をした際、多くの方から沢山賞賛の言葉を頂き、多くの方に支えられていたことがわかりました。支えてくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。大学合格はまだスタートラインに立っただけだと言うことを忘れずに、浮かれず、これからも精進していきます。

 

 


多和田 愛袈(ヒューマンキャンパス高等学校 現)
沖縄県立芸術大学 デザイン工芸科 デザイン専攻合格


 那覇美に初めて面談に行ったのは高校一年生の六月です。私自身兄弟が多く大学入試の費用は自分で出さないといけなくて、一年生の六月から、週3以上バイトをしてました。それからお金を貯めて那覇美に通い始めたのは、高一の十二月でした。この間で、お金を貯めながら、美大受験をするかとても悩みました。金銭面的に厳しいところがあり、諦めようかとも思ったのですが、これから美大に行かなかった人生を歩んだ時にどこかで、絶対に後悔すると思ったので、無理にでも挑戦してやろうと通う事を決めました。

通信制の高校に通ってたので、平日に5時間ぐらい働いて2週間に一度那覇美の基礎科で6時間デッサンをしていました。
バイト中はずっと、次予備校へ行く時にはデッサンの描き方こうしようとか、構造とか意図的に意識して描こうとかデッサンの事について考えてたり、バイト先にある商品とか身近にある物を目で追って観察して、触ってどんな感触か確かめたり、忙しくない時はワンオペだったので、こっそり手帳にスケッチしたりしてました。でもこれは、楽しんでやっていたからできた事なんだと、今では思います。また、家から那覇美まで片道2時間ぐらいあるので、気が向いたらバスの中で手のクロッキー描くとかして、とにかく自分は大学で絵を描くために今行動しているという事を常に頭の片隅に置いておき、目的を見失わないようにしていました。

高2からは、バイトも週4以上入れて、高3の受験期でバイトをしなくても大丈夫なぐらい、予備校と画材費を貯めました。そして、那覇美には奨学制度があり、経済的にものすごく助けられました。とても感謝しています。さらに、県や国が行っている給付型奨学金制度も利用しました。

高3からは、平日クラスの昼間部に通いました。那覇美に長くいる生徒さんや非常勤講師のお姉さん達に喋りかけると、必要な画材や色彩構成のコツ、美大での生活等、色々教えてもらえてとても為になりました。みんな本当に優しいので積極的にお話しするといいと思います。
推薦入試を考えている子は、早いうちからポートフォリオにいれる作品作りだったり、課外活動を積極的にしていると、まとめる時にあまり悩まなくても良くなります。ポートフォリオ制作は自分の好きな事を全開でやれたので、受験の息抜きになりました。

私にとって受験は、メンタルとの戦いでした。自分と周りを比べて焦り死ぬほど落ち込み、予備校を休み、また自分が休んできた分描いてきた子達と比べ落ち込みを繰り返し、なかなか人と会わない時期が続き、息苦しかったです。やっと予備校にやってきたと思ったら、急にぼろぼろ泣きだしたりと、先生方をとても困らせたと思います。休んでる間はずっと休んだ自分を激しく責めていました。ですが、家で一人悩んでも、結局自分一人分の意見しか出てこないので、予備校にいる先生や生徒など、沢山の人ともっとお話ししていれば良かったと思います。
後、早寝早起きと朝のお散歩はメンタルにめちゃ良かったです。

余裕がなくなってくるとどうしても、周りと比べたり、大事な事が膨らんだ不安で見えなくなったのですが、予備校に初めて足を踏み入れた時のわくわくやデッサンを描いている時、急にくる高揚感、アドバイスも全部飲み込んで、自分を納得させるためにいい絵を描くぞと貪欲に取り組んでいた、あの時のきらきらを忘れられず、踏ん張れたから最後までやりきれたんだと思います。

自分一人で解決できない場合は周りを頼ってみる、これが大事だと改めて感じます。自分はなかなかそれが出来なかったので。
ずっと1人だと思っていたのですが、沢山の人に支えられていたと気づけたのは合格した後でした。
終わってみればあっという間の2年間、本当にありがとうございました。
 


輿那城 月(浦添工業高校 現)
沖縄県立芸術大学 デザイン専攻合格


 まず私が推薦入試を終えて感じたことは、自分で考えて動くことが大事ということです。
推薦の時期は、進路に加え、学業や部活など、同時進行でやることが多く、大変でした。
そういう時、ナハビの先生や学校の先生には、自分で考えて動けるようにならないとやっていけない、といつも言われてきました。
推薦入試の5つの課題でさえ、どれも自分のこれまでの活動や、これからどうするか、受験者の考えを問うようなものだったと思います。
ただ、私は自分で考えて動くことがすごく苦手でした。
その中で、ナハビから得たことは、自律心を持つことです。それが、考えて動けることに繋がるのだと思いました。
ナハビ生が各々自律して作品作りをしている姿は、モチベーションに大きく繋がっていました。
そういった環境にいたことが、今回の結果に繋がったと思います。

次に、推薦入試課題で気をつけたことを述べます。
【デッサン】
・ストーリー性を感じるものや、他の人が難儀に思うような、文字がたくさん書かれたモチーフを選んだ。
【ポートフォリオ】
・画像の配置は、構図の本を借りて参考しながら作成した。
・常に試験監督の視点で見ることを意識した。
【小論文】
・周りの人に、小論文の題材にした商品の魅力を説明することで、商品の良さを改めて理解できた。
【面接】
・ナハビの先生に、返答が長い、と指摘を頂き、簡潔に話せるよう意識した。
・試験当日では、アドリブが上手い友達を心に宿して挑んだ。

支えてくださった先生方に深く感謝を申し上げるとともに、これから入学までの残りの数ヶ月を、自身の成長に繋げられるよう励んでいきます。
大変お世話になりました。

 

 


山城 美咲 (飛鳥未来きずな高等学校)
嵯峨美術短期大学 美術分野合格


 私は、嵯峨美術短期大学美術分野に総合選抜I期を受験しました。試験内容は、体験授業型で教授の授業を受けた後にアクリル絵の具を使って着彩するという内容です。私は、ナハビで油絵や木炭を日々使って練習していたため、試験内容を知るまではアクリル絵の具をあまり使ったことがなく総合選抜Iを受けるまで不安でした。けど、ナハビでアクリルを使った着彩の練習をして先生に分からない事を質問したり、友達にアドバイスをもらい徐々に成長していきました。本番では自分が頑張ってきた事を信じて、緊張せずに落ち着いて描く事が出来ました。結果が来るまでは、不安でしたが合格と知った時はとても嬉しかったです。支えてくださった先生方には感謝でいっぱいです。周りの支えに感謝を忘れずにこれからも励んでいきます。

 

 


大田 琥音(那覇国際高校 現)
多摩美術大学 テキスタイルデザインコース合格


  私は高校3年生の5月下旬から那覇美に通い始め、本格的に実技の練習をスタートさせました。本腰を入れるのが周りより遅れた理由は、ギリギリまで高校3年間をかけて学んだ言語系に進むか はたまた全く未知の美術系に進むか迷っていたからてわす。
周りが一般大学進学を目標に勉強に励んでいる中、美術大学を目指して頑張ることは辛い時もたくさんありました。「美大は絵を描けば受かる。」「一般大を出た方が将来のためになる。」など心無い言葉を言われたりもしました。それでも、多摩美に行きたい!その一心で頑張りました。
夏休みに入る前に大戸先生と面談をし、一般入試だけの一本勝負ではなく総合型選抜も受けてみるといいと助言をいただき、総合型を受けることをすぐに決意しました。即決した理由は、スタートが遅れたため実技の実力が多摩美レベルとは到底言えたものではなかったため、実技試験と学力試験の一般入試では受かる勝算がなく、どうにか実技と学力以外で自分をアピールできるやり方はないかと探していたからでした。
美大を受験する上で、普通大学とあまりにも違うため、今までの 3 年間は無駄だったのかと感じてしまうこともきっとあると思いますが、そんなことは断じて絶対にない!絶対になにかしらのタイミングで、今までの努力がプラスに転じます。私の場合は、面接で今までの学校での努力が評価されました。最後までなにが起こるがわからないので、絶っっっ対に諦めず 粘りに粘りまくってください。
負け戦だと言われた私の多摩美受験、合格することが出来たのは確実に周りの人達のおかげです。本当にありがとうございました。